女の恍惚で僕は孤独を知る

程よく酔っています。今なら佐村河内氏を論破出来そうなくらい饒舌なので、最近の夢の話でも。

高校からの友達で、一朗して私より1年遅く上京してきた窪塚(窪塚洋平に非常に似ている)と、ひょんなことから何故だが、何故かせのつくお友達になったのが大学2年の春辺りなのだが、夢の中でも私達はセックスをしていた。

普段は気難しそうにユングやらカントがどうのと私に説明してくる彼が、今は性欲に身を任せ体を必死に動かしていると思うと可愛くて仕方なかった。これは現実でも結構感じていた。
夢の中で私は彼に恋していた。この部分だけ、現実と夢と違うところだ。
彼は眉間にシワを寄せながら私の名前を呼び、私は笑顔で「気持ちいいね」と言う。
本当は性行為なんてどうでもいいの。あなたの頭の中が知りたいの。同じ絵や文を見たとき、何を感じて何を思うのか。普段はどんな事を考えているのか。頭の中が知りたい。
あなたの頭の中を共有してほしい。
恋している相手との性行為と、性欲の捌け口や寂しさを埋めるための性行為は全くと言っていいほど別の行為だった。
目覚めた瞬間気分が悪かった。

私は演奏の本番や、元恋人と寄りを戻したりなんだりでもう連絡は随分とってないけれど、彼は人間的に深い人だからもう少し友達でいたかった。
彼と会うといつも、性別とか、性欲とかなければいいと思っていた。そうすれば、私達きっと、もっと深い話を長くできる。そう話した。

もう彼とは会わない。
悲しいのは、一生のさよならとわからず、一生のさよならになって、時が過ぎてしまうことだ。
もう会わない。でも私はこれからもきっと、時折思い出すだろう。

酔いも程よくクールダウンしてきたので寝ることにする。今夜は幸せな夢を見たい。